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第10回JFBS年次大会 

" サーキュラーエコノミーを目指して "


     
                  
■日 程: 2020年9月4-5日→延期(2021年9月開催予定)
       
■場 所: 早稲田大学早稲田キャンパス11号館5階

■テーマ: サーキュラーエコノミーを目指して
 生産―消費―廃棄、これは伝統的な産業モデルであり、これまでのビジネスはこのモデルで行われてきました。しかしこの直線的なモデルはもはや持続可能ではなくなっています。Ellen MacArthur Foundationなどは、資源やエネルギー消費と経済成長を切り離し、実行可能で再生可能な循環型経済(サーキュラーエコノミー)を提唱しています。サーキュラーエコノミーでは、廃棄物となったものが他のバリューチェーンの資源となること、生産から消費そして廃棄に至るまでの商品ライフサイクルの全ての段階で、いま使われているものを最大限利用していこうとしています。
サーキュラーエコノミーのビジネスモデルに関する文献では、廃棄物のリサイクル戦略(循環をつくる)や商品寿命を伸ばすためのエコ開発(循環のスピードを緩める)が多く論じられてきました。また高い耐久性による消費サイクルの長期化、所有に代わって必要な時に利用することや、デジタルプラットフォームを通じた商品の再循環の支援といったシェアリングエコノミーのように、従来とは異なる方法によって循環スピードを緩めることが議論されています。
世界が直面している危機的な気候変動や資源不足、廃棄問題のもと、各国では循環型の事業イニシアティブを活性化させ、直線的なモデルを一部の戦略的なものに限定し、サーキュラーエコノミーへ移行することを促す法規制づくりが進められています。

2020年JFBS年次大会では、サーキュラーエコノミーの理論構築と実践に向けた議論を進めていきます。サーキュラーエコノミーはどのように周辺の概念やパラダイム、例えばサステナビリティや産業エコロジー(産業における資源やエネルギーの流れ)、パーマカルチャー(持続可能な農業・文化)、シェアリングエコノミーに影響を及ぼすのか? われわれは、サーキュラーエコノミーにかかわるテーマを学際的に考えるとともに、これまでのそしてこれからの議論と具体的な取り組みについて考えていきます。主に以下のようなトピックが挙げられます(但しこの限りではありません)。

1. サーキュラーエコノミーにかかわる政策と戦略。サーキュラーエコノミーへの移行はどのような規制や制度によって可能になるか? どのような公共政策が地域レベル、国家レベル、国際レベルでサーキュラーエコノミーの発展を促すか? 企業はどのようにサーキュラーエコノミーの概念を戦略に組み込んでいくのか?
2. サーキュラーエコノミーを促進する企業家精神。サーキュラーエコノミーの分野における企業家精神とは何か? 彼らは地域、国家、国際的にどのようにサーキュラーエコノミーに取り組んでいるのか?
3. 新しい消費パターンとサーキュラーエコノミー。サーキュラーエコノミーの発展に向けた消費者の行動やモチベーションについて。
4. 関連テーマとして、サステナブル・ファッション、食品ロス、プラスチック問題への取り組み、シェアリング(車、自転車、場所など)、持続可能な農業、再生可能エネルギーなどが考えられる。

その他、企業と社会に関するトピックをお待ちしています。



Call for Papers (研究報告/ケーススタディ) 

全体テーマ「サーキュラーエコノミーを目指して」のもと、Call for Papersを行います。報告希望者は報告内容をプロポーザルにまとめ、ご応募ください。

スケジュール

プロポーザル提出締切
2020年 5月31日
→延期2021年5月31日
・プロポーザルは、1500字/800words程度にまとめ、報告テーマ、キーワード3つを記述すること
・使用言語は日本語/英語のいずれか
・メールに添付して、info@j-fbs.jp 宛て提出下さい。
査読、および結果通知
2020年 6月30日
→延期2021年6月30日
 

Program Committee

・Carbone, Valentina (Professor, ESCP, Paris, France)
・John, Michele (Professor, Curtin University, Australia)
・谷本寛治(早稲田大学教授)


ドクトラルワークショップ

■日 程: 2020年9月4日→延期(2021年9月開催予定)
■場 所: 早稲田大学早稲田キャンパス11号館5階
■テーマ: 企業と社会に関するテーマを広く歓迎します
(日本語による報告もしくは英語による報告)
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